6m、1枚板のデスクテーブル

木へのこだわりと木を愛する会社で在りたい
木にこだわり、木と共に仕事をし、どこよりも木を愛する会社で在りたい。
ある日のこと。
配線だらけのスチールのデスクに書類の山にまみれて仕事をしている社員の姿を見ました。
これではいけない。
木を売りにする工務店が、こんなままならない環境で仕事をしていては、木の素晴らしさなんて伝えられるはずがない。
よし。ドラマに出てくるような、東京にあるような格好の良いオフィスにしよう!
移動しやすい開放的なオフィスはどうだろう。
気分によって好きな場所で仕事ができるフリーアドレスオフィスはどうだろう。
ワンフロアで全体を見渡せる、間仕切りのないオフィスにしよう。
そんな話をしている時に常務が閃きました。
「あの長さ12メートルの1枚板をテーブルとして使ってみたらどうか」
30年前に手に入れた、長さ12m、幅1.5mの1枚板。
全く節もないこの最高品質の板を今、買おうと思ってもなかなか手に入るものではありません。
数百万円出しても買えないでしょう。
この1枚板。
元々は会長が、自宅を作る際に廊下の材料にしようと買い付けたものです。
製材した時の話を情熱的に語る常務 6m 1枚板のフリーアドレスオフィス
幅1mの廊下を作るためには2mの幅がある木材が必要になります。
買い付けに行った製材所は名古屋。
その木は、名古屋ふ頭に浮かべてありました。
全体が見えるわけではありません。
水の上から見える一部分で、木の質を判断しなければならないので目利きにかかっています。
製材所の方が言うには、これで間違いない。もし違ったらこの仕事を辞める。
その言葉を信じ、30分以上の時間をかけ、刃をいれる場所を検討しました。
期待と不安。
切断した断面を見て悲鳴が上がりました。
数百万円で買ったその木の断面は使い物にならない節だらけだったのです。
しかし、その番頭は言います。「この木で間違いない」と。
二束三文の木を掴まされた。
内心、疑いながら反対側の切断を見ていました。
落胆は一瞬にして感嘆に変わりました。
12mもの長さがあるのに、ただの1つも節がない。
こんな美しい板は今までに見たことがありません。
これほど長い1枚板です。
搬入はとても大変でした。
12mの板が社屋の構造上どうしても入らなかったので、
涙を飲んで半分の6mに切断し、最後は社員総出で手で運びました。
現在、間仕切りを無くした広いオフィスにはこの美しい1枚板のテーブルがあります。
仕事で疲れてうたた寝することもあります。
そんな時も聞こえる「木の声」
私たちは、木の存在に包まれて仕事をし、木と時間を共にし、木の素晴らしさを伝えていきます。
そんな、どこよりも木を愛する会社です。
30年ぶりに日の目に当たる特別な木 社員総出で搬入した様子
松本市の工務店小林創建
住宅の新築設計、リフォーム、
平屋住宅、和モダン、パッシブデザイン、高断熱住宅など
こだわりの木の家を作る建築会社です。
Iターン、長野県への移住をお考えの
長野県松本市、安曇野市、塩尻市など土地探し、
長野県で働きたい設計士の方も
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