施工事例

craft

生活を楽しむ工夫にあふれた家|安曇野市

  • #新築
  • #注文住宅
  • #回遊動線
  • #木の家
  • #吹き抜け
  • #ファミリークローゼット
  • #土間

生活を楽しむためのシンプルで機能的な住まいづくり

北アルプスの麓、ゆったりとした時間が流れる安曇野市。Tさんご夫妻は奥様のご実家の土地に家を建てました。ご主人は経営コンサルタントとして在宅ワーク、奥様は自宅の隣の畑で自然栽培の野菜をつくり、ネット販売をしています。

家を建てるまでは、住んでいた諏訪エリアから毎日通って畑仕事をしていたそう。ご主人の独立するタイミングや、お子さんたちが大きくなってきたことなど、いくつかタイミングが重なり安曇野に移住することに決めました。

畑作業は、子どもたちもお手伝いするそう。安心な食べ物を口にするだけでなく、土に触れることも子育てに役立っているという。
安曇野の町並みや隣のご実家ともなじむ、シンプルで落ち着いた佇まいのT邸。敷地の隣には奥様の畑がある。
畑側から見たT邸。写真では見えないが、生垣の向こうには軽トラを置けるガレージと、収穫した野菜を仕分けたり干したりできる土間スペースがある。
2階の北側に設けたバルコニーからは、北アルプスの山並みが眺望できる。

「飾り気がなくて、シンプルで機能的な無印良品のテイストが好きなんです。仕事以外にこれといって趣味がない夫婦なので、生活することを楽しむ、そんな家にしたいなと思っていました」という奥様。見せてくれたのは好きなテイストの写真を集めたスクラップブックです。

最初のページに貼られていたのは、大きなファミリークローゼットの写真。家族の衣類をまとめて整理したいという理想が詰まった空間です。季節の野菜を料理することや、洗濯物をたたむ一人の時間、心地よく暮らすための掃除のしやすさなど、日々の暮らしを大切にしたいという気持ちが伝わってきます。

このスクラップブックを携えて、いくつかのビルダーを回りました。

理想の詰まったスクラップブックは、住まいづくりの大切な思い出。写真のほかに、お気に入りポイントがびっしり書き込まれている。
収穫した野菜は、まず自分で調理してみる。動きやすさに工夫を凝らした畑~勝手口~土間~パントリー~キッチンへの動線は、使い勝手抜群。

暮らしやすい動線と北アルプスの眺望に幸せを感じる毎日

「craft」のモデルハウスを訪れた時の印象は、機能的で余計なのもがない、シンプルだけど洗練されているー。まさにスクラップブックのなかの理想の雰囲気でした。ただ、こんな素敵な家に自分たちが暮らせるんだろうか、とも思ったそう。

 でも「住めば家に合った生活になっていくものですよ」という担当者の言葉に背中を押されたといいます。

「自分の話したとおりのことを図面に描いてくれたビルダーさんもあったんです。でも小林創建の設計士さんは、希望を汲み取った上で、より住みやすいようにプロの目で図面を描いてくれました。それが本当に素晴らしくて、安心してお任せできるなと思ったんです」

畑から野菜を運び込めるよう西側に勝手口をつくり、土間から直接キッチンへ行ける動線に。
外壁の一部を濃茶の板張りにして、アクセントをつけた。

 収穫した野菜をキッチンに運びやすいよう考えられた土間から続くパントリー、洗濯をたためる作業台、そこから続くファミリークローゼットなど、家事動線が整理されていて、とても生活しやすいといいます。さらに将来を見据え、夫婦の寝室は1 階に、子供部屋は大きくなったときにも使いやすいよう広さを確保しました。「洗濯を干すときも、たたむ時も、料理をするときも、掃除しているときも、本当に楽しいなって毎日思っています」

奥様お気に入りの洗濯物をたたむ作業台は、コインランドリーで使いやすい高さを測ってきたそう。足元には洗濯籠を収納できる。
暮らし方にあわせた造作洗面台
洗面室~脱衣室~ファミリークローゼット~ダイニング~リビングへの回遊動線のおかげで、洗濯だけでなく家事がとても楽しくなったと話す。
玄関から洗面所へ向かう途中に配置されたこだわりのファミリークローゼット。畳んだ洗濯物をすぐにしまえ、家事の負担を軽減。

所在安曇野市
敷地面積365.77㎡(坪)
床面積1F:77.01㎡(23.3坪) 2F:54.65㎡(16.5坪) 合計:131.66㎡(39.8坪)
工法木造在来軸組工法

基礎/ベタ基礎
構造材/柱:スギ、梁:米マツ(一部集成材)、土台:ヒノキ
断熱材/天井:吹き付け硬質ウレタンフォーム200㎜、壁:吹き付け硬質ウレタンフォーム110㎜、基礎:フェノールフォーム保温板100㎜
主な外装仕上げ/屋根:ガルバリウム鋼板立平葺き、外壁:ベルアート塗り仕上げ・カラマツ縦張り
主な内装仕上げ/天井・壁:ビニールクロス、床:オーク突き板 開口部/断熱サッシ・複層ガラス(アルゴンガス入り) キッチン/LIXIL AS キッチン熱源/IHクッキングヒーター バスルーム/TOTO サザナ 暖房/エアコン

ダイニングから向かって左手にキッチン、右手にリビング。間にパントリーを設けて料理に集中できるキッチン空間をつくった。
日当たり抜群のダイニング。大きな吹き抜けはあえて設けず、天井の一部を格子状にして空気の通り道をつくった。窓際のカウンターは、お子さんが勉強したり、奥様の事務机になったりと多目的に使っている。
天井の高さを少し上げスギ板張りにすることで、包み込まれるような安心感を演出したリビング。
同じフロアでもさりげなく空間が仕切られて、それぞれが自分の好きな時間を過ごせる。


【オーナー様の声】

01:家づくりで一番大切にしたことは?
→自分たちの暮らしに合った家にすること。家事動線や収納など、使いやすく生活することを楽しめる家をめざしました。

02:こうしておいてよかった、と思ったことは?
→パントリーやファミリークローゼット、食器棚など適所に収納を造り付けたこと。物の定位置が決まり、家事がしやすくなりました。

03:小林創建に頼んでよかったことは?
→工事担当者と職人さんが仲良く、和気あいあいと作業を進めてくれたこと。毎日見ていましたが、安心してお任せできました。

【営業担当から】

01:この住まいのコンセプト、ポイントは?
→北アルプスを借景に安曇野の田園風景に溶け込む佇まいと、敷地全体の利用計画に配慮しました。

02:この住まいの見どころを3つに絞るなら。
→使い勝手の良い回遊動線。1カ所にまとめた洗面・脱衣・クローゼット。畑~土間~パントリー~キッチンへの動線。

03:住まいづくりで一番大切にしていることは?
→愛着をもって末永く暮らせる住まいづくり。家は完成したら終わりではなく、そこからが暮らしの始まりですから。

※住まいnet42号(2024春夏)掲載記事となります。

握りやすさや触り心地を考えてつくられた階段手すり。
階段を中心に配置したことで2階にも回遊動線ができ、北側にはバルコニーがつくれた。
吹き抜けにしなかったことで広々とした空間が実現した2階のフリースペース。
日差しがたっぷり入り、お子さんの遊び場や物干しとしても活用している。子どもたちもお友だちを呼べるようになって嬉しそう。